【広報コンサルタント・NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事 石川慶子】
タイトルを見て驚いている方が多いのではないでしょうか。「広報は広く知らしめることだろう。自分たちに不利な危機的状況をわざわざ知らせる必要はないだろう」といった声が聞こえてくるようです。そのような方にこそ、ぜひ読んでいただきたいと思います。本連載を読み終えた時には、「広報」という言葉に、これまでにない新しい価値が見えてくるでしょう。
「危機管理広報」とは、組織にダメージを与える事態が発生した際に、そのダメージを最小限に抑えるための広報・コミュニケーション活動のことで、「クライシス・コミュニケーション」とも呼ばれています。広報業界においては100年以上の歴史があり、専門性の高い領域として認識されています。
そもそも、組織における「広報」とは、「Public Relations(PR)」を翻訳したものになります。つまり、社会と良好な関係をつくることで組織の存続を目指す活動のことで、危機管理広報においても軸は同じです。
次回の記事配信は、4月16日15:00を予定しています
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