「医療の技術や機器を積極的に輸出すべき」―。医療を成長戦略の“切り札”にすべきと主張する多摩大医療・介護ソリューション研究所の真野俊樹教授は、これまで東南アジアの国々を視察してきた。今年2月にはインドを訪問。そこで実感したのは、人口の多さや日本の医療技術への信頼の高さなどから、有望な輸出先となり得るということだ。真野氏にインドの医療実態や、進出する上でのポイントなどを聞いた。【聞き手・松村秀士】
真野氏が訪れたのは、インド南部・カルナータカ州の州都バンガロール。この地域はIT産業が盛んで、経済特区であるため世界的に有名なIT企業が拠点を置く。「インドのシリコンバレー」とも呼ばれている。
真野氏によれば、インドの人口構成は14歳未満が32%、15―64歳は63%、65歳以上が5%で、生産年齢人口が6割以上を占めている。2050年までに人口は世界第1位となり、さらに世界第3位の経済大国になると見られている。
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