【宗和メディカルオフィス代表 原田宗記】
・「開業させさえすれば」という感覚で、競合や将来性も考えないその場限りの
開業支援
・ベルトコンベア式、関連業者のみ(指定業者など)で取り囲む開業支援
・開業時の内装建築請負、医療機器販売、院外調剤薬局など、目的がほかに
ある開業支援
上記のように、開業支援より利益優先が目的と思われるようなサポートが増え、開業後の経営が思わしくない(収益が上がらない)例も増加している。中には売掛金回収が終わると全く顔を出さなくなる業者もいる。
■開業成功で重要なのは「立地」
「開業成功の基本条件は何か?」と考えると、診療技術や患者への説明、接遇力なども挙げられるが、やはり重要なのは立地。立地条件が適していれば、開業時に発生するさまざまなトラブルも集患力によって乗り切れるケースが多く、成功する確率が高くなる。診療所は10万施設を超え、競合が厳しく、診療報酬も介護へシフトされる中、年々開業環境は厳しくなるばかり。開業支援業者に任せておけば診療所経営が成功するという時代ではなくなった。集患やトラブルに積極的にかかわろうとする開業支援業者は少ない。開業後の環境変化も予想以上に著しく、黒字経営になっても継続的な経営手腕が問われている。
次回の記事配信は、8月26日5:00を予定しています
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