【広島赤十字・原爆病院医事顧問 西田節子】
医療従事者は自らの専門性を高めるために、医療情報を活用するが、これには病院内で預かる患者の診療情報などが含まれる。
特に医師・看護師については、学会、研究会等での発表に加え、専門医(看護師)、認定医(看護師)の資格申請にも患者情報は必要になる。毎年、多くの職員が退職していく中で、知らない間に医療情報が持ち出されていないか、それが漏えいしてしまわないか、病院は不安を抱えている。
最終回は、職員(特に医師や看護師など)に対し、退職した後でも個人情報保護を徹底してもらうためには、どのような意識付けをすればいいのかを考える。また、病院が担わなければならない個人情報の保護義務についても確認しておく。
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