【市立函館病院副院長 下山則彦】
函館発の地域医療連携ネットワークシステムである「ID-LINK」は、参加施設から広く、薄く利用料を頂いて、継続的に運用していくことをビジネスコンセプトにしていた。つまり、参加者が多ければ多いほど、それぞれの負担が少なくなる。
参加機関を増やそうと、当院の連携室のスタッフと一緒に、市内の病院の院長に連携システムについて説明して回ったが、名前しか知らないような新米の副院長が突然やってきて話をしても、なかなか受け入れてはもらえなかった。
営業職というものを経験したことはないが、多くの施設を訪問してみて、多少なりともその悲哀が理解できるような気がする。
(残り1796字 / 全2084字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】