【佐賀県医療センター好生館企画経営課長 三浦 直】
2013年1月から本格的に患者移送ワーキンググループ(患者移送WG)の活動を開始しました。いよいよ引っ越し準備の大詰めの段階です。
患者移送WGでは、初めに現・新病院内それぞれの患者移送ルートを検討しました。
現病院の移送ルートでの問題は、患者移送に使用できるエレベーターが3台と少ないことで、エレベーター3台中ベッドを搭載できるエレベーターは実質1台でした。そのため最終的に、エレベーター1台ずつを「重担架/担架患者移送用」「車いす患者移送用」「独歩患者用」と指定して使用することにしました。さらに、患者移送出口が最大で3か所に限定される上、狭いことも問題でした。患者移送出口は、「重担架/担架患者移送用」は1階救急外来出入口、「車いす患者移送用」「独歩患者用」は、2階総合受付玄関(スロープ)を使用することにしました。
次に、患者移送体制の検討に入りました。まずは患者移送の流れですが、重担架/担架送患者については、担当医師と看護師のペアが、現病室⇒(民間)救急車⇒新病室まで、つまり担架送開始から終了まで同一ペアで担架送患者に付き添うことにしました。当初の担架送患者数の設定が113人でしたので、この移送には医師1人が2往復すれば対応できると判断し決定しました。車いす移送患者は、2階総合受付玄関で福祉タクシー(車いす2台収容)に同乗する医師と看護師のペアに引き継ぎ、新病院搬入口到着まで付き添うとし、独歩患者のマイクロバスでの移送も、車いす移送患者と同様の体制としました。また、患者移送の流れをサポートする役割分担および組織体制も決定しました。
次回の記事配信は、4月22日5:00を予定しています
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