【茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター看護局長 角田直枝】
50年前、日本人の死の多くは「家」の中にありました。現在、介護を受けている高齢者から昔の話を聞いていると、幼少のころ、家庭で誰かの死に遭遇したことを話されることがあります。そのような時、年長者の日に日に衰弱していく姿や、病に打ち勝てない宿命や、残されていく側の無念さを実感し、その体験を抱えながら生きてきた人たちであることを知ります。
それでは、自然な看取りとはどのような看取りをいうのでしょうか。
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