【社会医療法人恵仁会 理事長 黒澤一也】
当法人は保健・医療・福祉複合体としてさまざまな取り組みを行った結果、少しずつではあるが、収益が上がってきており、経営も安定してきている。しかし課題は山積している。
最大の課題は、くろさわ病院を含めた拠点の建て替え計画である。現在の建物は、最も古い部分で築40年以上経過しており、すでに一部に劣化が見られる。また、大きな震災の可能性も考えると、耐震面も懸念があり、早急な建て替えが必要になる。
また、建て替えを通じた、街づくりも視野に入れており、地域とのさらなる連携も必要となってくる。
佐久では長野新幹線が開業したり、高速道路が新たに整備されてから、地理的に外れてしまった中込地区では、人の流れが変わり、商店街では多くの店がシャッターを閉めた。
わたしは病院の建て替えを契機に、街を活性化できるのではないかと期待している。現在、ものづくりで協力している商工会議所や街の商店会、行政とも連携を取りながら、建て替えを進めていこうと考えている。
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