【社会医療法人製鉄記念八幡病院 医事部医事課/経営管理部経営企画課 秋吉裕美】
製鉄記念八幡病院では、院内のデータコミュニケーションを目的に、院内ニュース「DPC MONTHLY」を毎月発行し、情報の共有化を図っています。
最終回は「DPC MONTHLY」を活用しながら、チーム医療を支援し、経営改善にも結びついた事例を紹介しつつ、医療と経営の質向上に貢献できる事務職について考えたいと思います。
DPC分析システムを活用すれば、施設基準や医学管理料などの取得状況を、他施設と比較できます。
例えば、特別食の提供状況や薬剤管理指導料、肺血栓塞栓症予防管理料、入院時栄養食事指導料などが当てはまるでしょう。
医学管理料などは、医療の質を高めようとする取り組みを、診療報酬で評価しています。他施設と比較すると、自院ができていない項目や、全国の平均値に届いていない項目を見つけられます。そして、何が障壁になっているのか調査し、取得する上での課題や、算定漏れなどを分析します。
そして、管理料の取得や算定率の向上に向けて、関連部署と調整しながら、仕組みづくりを進めます。
新しい活動をスタートする際も、既存の活動を活性化させたい時も「DPC MONTHLY」による院内広報は欠かせません。
「DPC MONTHLY」では必ず、取り組みの成果をフィードバックしています。カラフルなグラフを使って成果を報告するほか、新記録を達成した場合には、王冠のマークを付けたりしています。スタッフが「王冠目指して頑張ります」と声を掛けてくれることもあります。成果を告知することは、モチベーションを高めるのでしょう。
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