【北里大医学部新世紀医療開発センター准教授 佐々木治一郎】
阪神・淡路大震災やオウム真理教による地下鉄サリン事件など、世間も激動の年であった1995年、わたしたち夫婦は長男を白血病で失った。長男にとって1年8か月という短い一生であった。
そんなわたしたち夫婦に、そのつらさを乗り越え、前向きに生きる力をくれたのは、命にかかわる病気と闘っている子どもを持つお父さん・お母さん、そして子どもを失うという本当につらい経験を持つ方々だった。
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