【在宅ケア移行支援研究所代表 宇都宮宏子】
大学病院に勤務していた2005年ごろ、がん治療を担当する医師から「がん治療は外来へシフトしている。病院に通いながら、在宅療養を継続できるように、患者・家族と面談してほしい」と依頼された。これをきっかけに外来患者への「在宅療養支援」に取り組むことになった。
入院中の患者が自宅へ戻るために、退院支援と退院調整を行うことはもちろん重要だ。でも、外来に通いながら治療を続ける患者・家族にも、自宅療養が続けられるように支援することも欠かせない。そのことは、地域包括ケアの実践にもつながるのではないか。
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