【北野病院看護管理室主任・医療連携コーディネーター 重田由美】
■地域連携パスとは
地域連携パスは、医療連携における疾病管理ツールの一つです。これは連携による診療体制を構築しても、診療を切れ目なくスムーズに継続するために使います。例えば、脳卒中や大腿骨頚部骨折などの患者に対しては、急性期病院での治療後、社会復帰のためにリハビリを行い、その後は再発予防やADL維持・向上のためにも、継続的に疾患を管理できる環境を整える必要があります。
この過程で、病院が変わる際には地域連携パスを用いて治療の方向性を合わせ、患者が安心・納得のできる継続診療が行えるよう、情報を共有しています。
地域連携パスはまた、糖尿病や慢性腎臓病などでは、専門病院で治療方針を決定し、かかりつけ医と併診を行っていく上での情報共有の手段としても使用されています。
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