【株式会社仲野メディカルオフィス 仲野豊】
人は、そのときの感情やその場の雰囲気に左右されやすい生き物です。非論理的な事象をうまく判断できないまま、あるいは何の疑問も抱かないまま、受け入れてしまうことがあります。でも、人気テレビドラマシリーズ「ガリレオ」の主人公、湯川学は違います。「感情は論理的ではないので、まともに取り合うだけ時間の無駄だ。だから、感情に興味はない」と…。
日本医師会は、ワーキングペーパー「院外処方の評価に関する研究」を通じて、「1974年の“医薬分業元年”と40年経った今の“分業成熟年”では状況が異なる。歴史的に高い価格が保たれてきた調剤報酬は低く抑えるべきだ」と主張しています。今後、薬局は安定経営の要となる調剤報酬の妥当性を論理的に世間に説明するべきでしょう。今回は“厄介”な薬価の謎を解明しておきましょう。
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