【社会医療法人緑泉会 整形外科米盛病院 理事長 米盛公治】
中国への展開に伴い、中国国内のリハビリテーション治療に関する調査を企業に依頼した。その結果、当院の展開に必要な条件を充足していた医療機関は、上海市に5つ、北京市に3つあった。しかし、リハビリ治療については、それらの医療機関の中でも、治療機材やスタッフなどの充実度に違いがあった。
そのため、医療機関を視察した上で「日本式リハビリテーション施設と類似している」と考えられる2つの医療機関で国際医療学術交流を検討し、最終的には北京市の「中国リハビリテーション研究センター(中国康復研究中心)」と国際医療学術交流に関する協定を結んだ。
CRRCは、中国におけるリハビリテーションのモデル施設であり、日本式のリハビリ施設と類似していた。また水中訓練などが可能な総合型のリハビリセンターであり、海外および中国各地のセラピストが、技術向上のために研修や見学に数多く訪れる。同病院は、日本政府やJICA(国際協力機構)、国際医療福祉大、日本の医療機関などとも交流がある。
当院は、2011年5月11日にCRRCと国際医療学術交流についての協定を締結した。目的はCRRCからの中国人患者の紹介だが、インバウンドに向けて最初に着手したのが、学術交流だった。
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