【国際医療福祉大学大学院教授 武藤正樹】
団塊の世代700万人が後期高齢者となる2025年、65歳以上の高齢者人口は3657万人に達する。内訳を見ると、65-84歳は2921万人、そして85歳以上は736万人となる。
このうち65-84歳の人口の推移を見ると、25年でピークを迎え、その後は減少に転じる。一方で85歳以上人口は25年以降もさらに増え続け、2060年には何と1149万人にも達する。
日本の高齢化の特徴は、この85歳以上人口が今後、半世紀にわたって増加し続けることにある。85歳以上といえば、その半数が介護サービスを必要とし、同時に医療サービスの需要も高い。いよいよ医療・介護のヘビーユーザー時代の幕開けと言える。
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