【多摩大学医療・介護ソリューション研究所 フェロー 石井富美】
前回はDPCの「様式1」のデータを加工して、▽診療科の実績評価▽退院先の違い▽トップ15の症例―などの病院の機能について把握する方法を紹介しました。
今回はE、F、Dという診療実績データの活用方法を紹介します。
「Eファイル」は診療明細データ、「Fファイル」は行為明細データ、「Dファイル」が実際のDPC/PDPSの請求データです。
Dファイルには、1患者の1入院について、DPCの14桁コードが付与され、それに基づいた日ごとの包括点数と、出来高算定分の請求点数が記載されています。
この請求点数には、室料や自費部分(おむつやタオルなど)は含まれないので、患者ごとの入院単価を比較しやすいという利点もあります。
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