【国際医療福祉大学大学院 医療福祉経営専攻 教授 石山麗子】
厚生労働省の「ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会」の4回目が9月20日、開催された。検討会の構成メンバーでもある筆者としては、そろそろ終盤を意識するようになってきた。同様の検討会は過去にある。2012年に開催された「介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会」だ。ここでは7回の会合を踏まえて、翌13年に議論の中間的な整理(以下「中間のまとめ」)が取りまとめられた。それを踏まえると、今回もそろそろ終盤に近い。中間のまとめが出された場合どう考えればよいか。出された意見に対する賛否にとらわれていると見失ってしまうことがある。そうならないよう、今回の検討会では語られていない前提となる3点を本稿で示す。特に3点目は、現時点で書いて良いか筆を止めたが、重要なことなので思い切って書くことにした。
1つ目は、検討会の進め方である。
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次回配信は12月ごろを予定しています
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