厚生労働省医政局は2025年度予算の概算要求で、「かかりつけ医機能」が発揮される制度整備を推進するため20億2,600万円を計上した。25年4月に施行される「かかりつけ医機能報告制度」で医療機関がG-MIS上で報告できるようシステムを構築するとともに、「かかりつけ医機能」を担う医師の養成に必要な研修体制の整備などにかかる経費の補助を行う。【松村秀士】
医政局の要求総額は2,027億3,100万円で、24年度の当初予算よりも223億9,700万円(12.4%)増えた。
医療計画などに基づく医療体制の推進では、へき地保健医療対策に24億4,000万円、災害医療体制の推進に20億7,100万円、救急医療体制の推進に12億1,200万円などをそれぞれ計上した。
医師の偏在対策では、総合的な診療能力を持つ医師を養成する事業に5億6,200万円を充て、総合診療医センターを各ブロックに整備して総合診療医の養成体制の強化を図る。
また、臓器別の専門的な診療に従事してきた中堅以降の医師らを対象として、総合的な診療能力を持つ医師として活躍するための研修の実施への支援を行う。
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