医師の働き方改革の一環として、厚生労働省は8月から、長時間労働の医師への面接指導を行う医師が必要な知見を習得するための「ロールプレイ研修」を引き続き実施する。10月には面接指導で重要な役割を担う産業医を対象とした研修会を新たに開催する。【松村秀士】
医師の働き方改革を巡っては、医師の時間外労働の上限が4月1日以降、休日労働を含めて原則として年960時間に規制されている。ただ、救急など地域に不可欠な医療の業務に従事する医師や、医師としてのスキルを身に付けるため、一定期間に集中して診療に従事する臨床研修医らを想定し、上限を年1,860時間に緩和する特例水準が設定されている。
また、診療に従事する医師を雇用する医療機関の管理者は、時間外・休日労働時間が月100時間以上になることが見込まれる医師に対して健康確保のための面接指導を実施する必要がある。
長時間労働の医師への面接指導に関して、厚労省はロールプレイ研修を2023年度に引き続き実施するとともに、産業医向けの研修会を初めて開催する。
ロールプレイ研修(全6、7回)は、少人数グループで実際の面接指導を擬似的に実施するもので、
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