厚生労働省は24日、医師多数県の研修医が医師少数県などの病院で一定期間研修する「広域連携型プログラム」について、開始予定の2026年度は準備が整わず募集定員の5%分のプログラムを作成できなかった場合には作成分のみでの運用とする案を医道審議会の医師臨床研修部会に示し、おおむね了承された。【松村秀士】
開始初年度であることを踏まえた経過的な措置。ただし、作成分のみで運用する場合でも、プログラムが成立していない分の定員を一般プログラムの定員に振り替えることは認めず、作成できなかった分の募集定員の割り振りは行わないこととする。
一般プログラムへの定員の振り替えを認めると、広域連携型プログラムを作成するインセンティブが損なわれる恐れがあるため。
臨床研修制度での広域連携型プログラムは、東京都や大阪府など医師多数県の基幹型病院(連携元病院)に採用された研修医に青森や長野といった医師少数県などの臨床研修病院(連携先病院)でも一定の期間研修させる仕組み。医師の偏在対策の一環として、厚労省が26年度からの運用を目指している。
厚労省の概要案では、
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