新型コロナウイルスの感染者が増加していることを踏まえて厚生労働省が22日に行った有識者へのヒアリングで、武見敬三厚労相は「夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性がある」と述べ、感染拡大を想定した対応の留意事項を医療機関などに周知する方針を明らかにした。【松村秀士】
厚労省によると、全国の定点医療機関からの新規感染者数の報告は第19週(5月6日-12日)から10週連続で増加し、第28週(7月8-14日)には前週比で1.39倍の1カ所当たり11.18の報告があった。
さらに、手足口病の報告も15週連続で増加し、第27週(7月1-7日)の報告数は前週比1.35倍の1カ所当たり11.46(速報)だった。「警報レベル」とされる5を38都府県で超えている。
22日のヒアリングで武見氏は、新型コロナや手足口病の感染がさらに拡大し、医療の逼迫や、新型コロナの重症化リスクが高い高齢者施設の入所者らに影響が及ぶことへの懸念を表明した。
新型コロナの現在の感染はオミクロン型から派生した変異ウイルス「KP.3」が主流で、
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