厚生労働省の有識者検討会は3日、特定機能病院の承認要件の見直しに向けた議論を始めた。社会保障審議会の医療分科会からの提言を踏まえた対応で、特定機能病院での高度の医療の提供や研修の在るべき姿など各論点について今後検討を深め、年内をめどに取りまとめを行う。この日は、大学附属病院の本院からの医師派遣機能を要件化すべきだとする意見などが出た。【松村秀士】
検討会では、喫緊の論点や整理が比較的容易な論点について意見集約を行った上で、必要に応じて中間整理も行う予定。
特定機能病院を巡っては、社会保障審議会の医療分科会が3月、承認要件に関する意見書を武見敬三厚労相充てに提出した。その中で、特定機能病院を称する大学附属病院に求められる機能を整理することや、高度の医療を提供する能力を有するという承認要件について医療技術の高度化といった時代に即した設定を検討することを提言。また、
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