重症患者に対する入院早期からのリハビリテーションを推進するため、2024年度の診療報酬改定では、疾患別リハビリテーションへの評価を見直す。「急性期リハビリテーション加算」の新設と「早期リハビリテーション加算」の引き下げが見直しの柱で、新たな加算を算定しない軽症患者などの場合、入院30日目までのリハビリへの評価は1単位につき5点減る。【兼松昭夫】
急性期リハビリテーション加算の新設は、重症患者の病態に応じて早期からのリハビリの提供を促すのが狙いで、
▽食事や入浴など日常生活動作(ADL)の評価指標「バーセルインデックス」(BI)が10点以下
▽認知症高齢者の日常生活自立度がランクM以上
▽「動脈圧測定(動脈ライン)」や「シリンジポンプの管理」など6つの処置のいずれかを行っている
▽二類感染症や新型インフルエンザ等感染症などの感染者
-のいずれかに該当する患者(感染疑いの場合は初日のみ算定)が算定対象とされた。
早期リハビリテーション加算や「初期加算」とは別に、疾患別リハビリテーション料にリハビリ1単位につき50点を入院14日目まで上乗せできる。
一方、24年度には、
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