厚生労働省は7日、2024年度診療報酬改定の議論の整理に関するパブリックコメント(意見募集)により553件、項目別では延べ2,084件の意見が寄せられたことを中央社会保険医療協議会の総会に報告した。このうち、医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取り組みの項目に、278件の意見が集まった。【松村秀士】
■特定疾患療養管理料、高血圧など除外「反対」12件
今回のパブリックコメントでは、「物価高が続く中で従業員の給与増額は大幅な診察料アップがないとできない」「賃上げが40歳未満、業種や業態の制約を講じた限定的なものでは、地域医療そのものが衰えていく懸念がある」といった意見が寄せられた。
中には、「診療所の報酬をプラス改定するくらいなら、採算割れしている基礎的医薬品や病院で多くの診療をこなしている医師、低賃金のコメディカル・パラメディカルに振り分けるべきだ」との指摘もあった。
プライマリケアの機能を担う地域の「かかりつけ医」の計画的な管理を評価する特定疾患療養管理料については、
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