現在の健康保険証が廃止される12月に向けて「マイナ保険証」の利用を促進するため、これまで以上の徹底した取り組みが必要になっているとして、厚生労働省は、医療機関や薬局への支援策の詳しい運用を関係団体などに通知した。【兼松昭夫】
支援策は、
▽マイナ保険証の利用促進
▽マイナ保険証への対応に必要な顔認証付きカードリーダーの増設
▽再来受付機・レセプトコンピューターの改修コスト
-の3本立て。
マイナンバー法や関連法の改正に伴い、現在の保険証は12月2日に廃止されることになっている。それに向けてマイナ保険証の利用を促進するため厚労省は、「マイナンバーカードをお持ちですか」と窓口で声掛けするなど、一層の積極的な取り組みへの医療現場の協力を呼び掛けている。
■利用1件当たり最大で120円を支援
3つの支援策のうち、利用促進への支援はマイナ保険証の利用率(初診・再診と調剤)が2023年10月から上昇した医療機関と薬局が対象で、1月から11月にかけて行う。
前半の1-5月には、5カ月間の平均利用率が23年10月比で5ポイント以上10%未満上昇した場合、マイナ保険証の延べ利用件数に20円を掛けた支援金を医療機関や薬局に交付する=表=。
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