武見敬三厚生労働相は12日、中央社会保険医療協議会に2024年度診療報酬改定を諮問した。社会保障審議会の医療保険部会と医療部会が決めた基本方針では、人材確保と働き方改革の推進を重点課題に掲げていて、中医協では、医療関係職種の賃上げにつなげる新たな仕組みを議論する。【兼松昭夫】
24年度政府予算を巡る閣僚折衝では、診療報酬の本体を0.88%引き上げることで決着し、看護職員や病院薬剤師らの賃上げにそのうち0.61%分、若手の勤務医(40歳未満)や事務職員らの賃上げには0.28%分程度の財源を充てることになった。
中医協では、それらを前提に点数配分を引き続き議論し、診療報酬の改定案を答申する。24年度の診療報酬改定は6月に施行される。
中医協は12日の総会で、「これまでの議論の整理」をまとめた。医療の現場や患者・国民の声を診療報酬改定に反映させるため、厚労省は
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