厚生労働省は10日、再製造された単回使用医療機器(SUD)の使用実績が一定程度ある医療機関がその機器を用いて手術を行った場合に診療報酬で評価することを、中央社会保険医療協議会の総会で論点に挙げた。診療側からは、評価に当たって一定の使用実績を医療機関に求めるのは厳しいとの意見が出た。【松村秀士】
SUDは一回に限って使用できる医療機器。その使用済みのSUDを医療機器製造販売業者の責任の下で適切に収集し、分解や洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの必要な処理を行い、再び使用できるようにしているのが再製造されたSUDだ。
再製造SUDについては、2019年から医薬品医療機器等法で品質や製造管理などに関する基準などが設けられており、保険医療材料制度では、原則として原型医療機器の償還価格に0.7を乗じたものを再製造SUDの償還価格としている。
再製造SUDの普及に向けた課題として、使用済みSUDの適切な分別や医療者向け研修の定期的な受講が必要なほか、
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