厚生労働省の「2021年度医療費の地域差分析」によると、人口の年齢構成の違いによる影響を補正した1人当たり医療費(国民医療費ベース)が同年度に最も大きかったのは高知県の40万8,350円で、最小の新潟県(30万5,758円)とは1.34倍の地域差があった。【兼松昭夫】
年齢調整後の1人当たり医療費は、特に入院で西日本や北海道で高く東日本で低い傾向にあることが知られている=図=。
21年度には、高知県のほか福岡県、鹿児島県、佐賀県、大阪府がトップ5に入った。一方、最も少なかったのは新潟県で、次いで岩手県、茨城県、長野県、福島県の順だった。
高知県は2年連続でトップ。これに対し、新潟県は国民医療費ベースでの集計が始まった14年度から最小が続いている。最大と最小の差は19年度1.33倍、20年度1.34倍と推移している。
政府の「新経済・財政再生計画」の改革工程表では、
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