【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■2022年の建築単価(平米単価)は10年前の1.57倍に
建築単価の上昇が著しい。国土交通省の建築着工統計調査報告を基に、病院・診療所の平米単価の推移を見ると、2022年は33.4万円で、10年前の12年の21.3万円から、1.57倍に増えた=グラフ1=。
10年代の建築単価上昇には、震災・オリンピックなどの要因があったと認識している。加えて、病院経営環境は、診療報酬改定などにより厳しくなるばかりで、先が読めないため、病院の新築など、建物関連の投資を先送りするケースが少なくなかった。
グラフ1の病院・診療所の建築物の数は、木造が半数、鉄骨造が4割弱、鉄筋コンクリート造が1割の比率である。病院の多くを占める鉄骨造や鉄筋コンクリート造は、特に建築単価の上昇が著しい=グラフ2=。12年と22年の平米単価を比較すると、鉄骨造は19.5万円から36.3万円(1.86倍)、鉄筋コンクリート造は22.2万円から33.5万円(1.51倍)と、高い伸びになっている。
■22年データはすでに古い!
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次回配信は11月29日5:00を予定しています
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