医療機関による「かかりつけ医機能」の発揮を促す仕組み作りを議論する厚生労働省の検討会が13日、初会合を開いた。日常的によくある疾患の診療や休日・夜間診療への対応などの「かかりつけ医機能」を地域ごとに底上げするため、医療機関が整備している機能を都道府県に報告する制度の運用が2025年度に始まる。それに向けて検討会では、毎年10月から報告を求めることを軸に具体化する。【兼松昭夫】
新たな報告制度の創設で医療機関の負担が増えるのを避けるため、厚労省は、外来機能や病床機能の報告と時期を合わせたい考えで、実際の枠組みは検討会の下に設置する分科会で詰める。外来機能と病床機能の報告は、医療機関が毎年10月から行っている。
13日に初会合を開いたのは、医療団体の幹部や患者代表らによる「国民・患者に対するかかりつけ医機能をはじめとする医療情報の提供等に関する検討会」。
分科会の議論は11月に始まる。
「かかりつけ医機能」の報告制度の創設は5月に成立した改正医療法に盛り込まれた。厚労省は
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