厚生労働省は、15日に開催された社会保障審議会の介護給付費分科会で、口腔・栄養に関する論点を示した。口腔については、歯科専門職と多職種の連携促進による口腔管理や歯科治療の提供、栄養については、在宅・高齢者施設などにおける医療機関との連携充実の方策を議論するよう求めた。委員からは、ICTを活用した情報連携や多職種連携などが必要との意見が出た。【新井哉】
口腔・栄養関連の加算に関しては、介護保険施設では、▽口腔衛生管理加算▽経口維持加算▽経口移行加算▽療養食加算▽栄養マネジメント強化加算-などを算定している。具体的には、施設系サービスでは、歯科衛生士の介入と口腔衛生管理加算として評価、通所サービスなどでは、口腔機能向上加算として、口腔機能向上のための専門職の介入を評価している。
また、2021年度の介護報酬改定では、口腔、栄養、リハビリテーションの取り組みを一体的に運用し、自立支援・重度化防止を効果的に進める観点から見直しが行われた。
こうした見直しが行われているが、歯科専門職の介護における就業者数は少なく、
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