文部科学省は、11日に開催された「今後の医学教育の在り方に関する検討会」(座長=永井良三・自治医科大学長)で、大学病院改革に関する2024年度予算の概算要求事項を報告した。「医師の働き方改革に伴う大学病院改革緊急パッケージ」(新規、120億円)を取り上げ、医師の勤務環境改善や長時間労働短縮のための医師の確保といった「人員構造改革」や、保険診療外収入の拡充や医療費などのコスト削減といった「財務構造改革」を進め、「最終的には自走化まで進めていただきたい」とした。【新井哉】
医師の働き方改革を巡っては、時間外・休日労働の上限規制が24年度から適用されるため、大学病院でも、働き方改革を進めて適正な労働環境を整備することが必須となっている。また、「地域医療確保暫定特例水準」が解消される見込みの35年度末を見据え、業務効率化や地域の医療機関との機能分化などによる「運営改革」「人員構造改革」「教育・研究改革」に取り組んだ上で、持続可能な大学病院運営を実現するための「財務構造改革」を進めていく必要があるという。
今回の緊急パッケージでは、
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