厚生労働省は11日、医道審議会の医師分科会医師専門研修部会で、2024年度の専攻医募集のシーリング案について、都道府県などからの意見を踏まえた方向性を示した。医師少数区域などにある施設を1年以上連携先とする「特別地域連携プログラム」を23年度と同様にシーリングの枠外とする方向性に賛成する委員が多く、今後の扱いは座長一任となった。シーリング案については、早ければ9月下旬にも厚労相が専門医機構に意見・要請を出す見通し。【新井哉】
厚労相は、医師法に基づき、各都道府県知事から聴取した意見を踏まえ、専門研修プログラムなどに対する意見や要請を行っている。
24年度のシーリング案について、都道府県からは、地域への従事要件のある医師は「地域医療の観点から重要であるため、今後もシーリングの対象とすべき」だとの意見があったほか、特別地域連携プログラムについて事前に連携先を明確に設定し、「連携先での研修を確実に履行する仕組み」とすることを求める意見が出ていた。
こうした意見を踏まえ、厚労省は11日の部会で、特別地域連携プログラムについて、
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