文部科学省の「今後の医学教育の在り方に関する検討会」(座長=永井良三・自治医科大学長)は11日、これまでの議論の中間取りまとめを行った。教育への評価が不十分で、大学病院に勤務する医師の自己犠牲に頼っている現状を踏まえ、教育に関して「適切に評価される仕組み」を作る重要性を明記。また、地域医療を守るため、「大学病院に対する継続的な支援を適切に行うことが不可欠」との考えを示している。今後、必要に応じて調査を実施し、2024年春ごろに最終取りまとめを行う見通しだ。【新井哉】
検討会はこの日、文科省が示した中間取りまとめ案を基に議論を行った。中間取りまとめ案には、大学病院の課題などに関して、▽診療の規模拡大と経常利益率の低減▽教育・研究時間の減少▽医師の時間外・休日労働の上限規制の適用-があると指摘。医師の勤務環境の改善や医学部・大学院の教育・研究の充実などに向けた方策を示している。
例えば、勤務環境改善については、
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