厚生労働省は2日、看護師確保を促進する措置の基本的な指針の見直し案を公表し、それへの意見募集を始めた。約30年前に作った基本指針を初めて改定し、ハラスメント対策や処遇改善、チーム医療やタスク・シフト、タスク・シェアの推進、特定行為研修の推進などを書き込んだ。【兼松昭夫】
それらのうち、ハラスメント対策では、看護師が働き続けやすい環境を整備するため看護師以外の担当者による相談窓口を設定するなどの対応を呼び掛けた。
妊娠・出産・育児休業などのライフイベントに関するハラスメントは多くの看護師が経験するといい、それを防ぐことの重要性を周知・啓発するため研修を職場で実施するのが望ましいとしている。
意見募集は10日午後5時に締め切り、新たな基本指針を秋ごろ官報告示する。
現在の基本指針は、31年前の1992年に作られ、一度も見直されていない。しかし、保健師助産師看護師法の2001年の改正で「看護婦」が「看護師」に改正されるなど、看護師らを取り巻く状況が大きく変わった。
そのため厚労省は、
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