2024年度の診療報酬改定に向け、中央社会保険医療協議会は2日の総会で、「小児・周産期」などをテーマに議論した。診療側の委員から、合併症などによりリスクの高い妊婦に対する入院管理への評価のハイリスク妊娠管理加算などについて対象患者の追加も含めて検討すべきだとの意見が出た。【松村秀士】
厚生労働省によると、妊娠における偶発合併症の割合が近年上昇しており、10年は32.2%で10年前の割合を10ポイント余り上回った。また、妊娠中から家庭環境におけるハイリスク要因を有する社会的ハイリスク妊産婦の割合も上昇傾向にあり、16年は15.5%で5年前よりも約12ポイント上昇した。
こうした状況を踏まえ、第8次医療計画に関する厚労省の検討会で関係学会が、増加する社会的なハイリスク妊産婦に対応する体制の強化などの必要性を訴えていた。
厚労省は2日の総会で、これらのデータを踏まえて
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