厚生労働省は、10日に開かれた社会保障審議会・介護給付費分科会で、療養通所介護について、医療と介護の両方のニーズを持つ要介護者の生活を支える通所サービスを継続・安定的に提供するための考え方を論点として示し、議論を促した。委員からは、包括報酬に移行したことに伴う影響に対応することを求める意見などが出た。【新井哉】
療養通所介護は、難病など重度の要介護やがん末期で、サービス提供の際に看護師による観察が必要な利用者を対象とする地域密着型サービス。入浴や排せつ、食事などの介護・日常生活上の世話、機能訓練を行うことで、利用者の社会的孤立感の解消や心身の機能の維持、家族の身体的・精神的負担の軽減を図る狙いがある。
2021年度の介護報酬改定では、医療と介護の両方のニーズを持つ中度・重度の要介護者に合わせた柔軟なサービスを提供するため、日単位の報酬体系から、月単位の包括報酬に見直した。
この日の分科会で、厚労省は、
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