厚生労働省によると、スマートフォンなどの情報通信機器を用いた場合の初診料などの施設基準を届け出ている246カ所の医療機関の大半が2022年10月に情報通信機器を用いた診療を実施しなかった。ただ、この1カ月間に関連の再診料や外来診療料を15回以上算定する医療機関が約1割あった。【松村秀士】
22年度の診療報酬改定では、厚労省の指針に基づき医師が情報通信機器で初診を行った場合の評価として初診料(251点)に加え、再診料や外来診療料(共に73点)を新たに作った。一方、従来のオンライン診療料(月1回71点)を廃止した。
これらの影響を明らかにするため、中央社会保険医療協議会の「入院・外来医療等の調査・評価分科会」が22年度に調査を実施。その結果が8日の同分科会で報告された。
それによると、回答した800カ所の医療機関のうち、255医療機関(31.9%)が情報通信機器で初診を行った場合の初診料などの施設基準を届け出済みだった一方、545医療機関(68.1%)が未届けだった。
また、既に届け出ている246医療機関の22年10月の実績を聞いたところ、
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