厚生労働省は27日、医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会に、報告書骨子案を提示した。革新的医薬品の迅速な導入のため、新たなインセンティブを薬価で検討することを盛り込んだ。また、特許中の薬価を維持する仕組みとしては、「希少疾病・小児・難病などの革新的医薬品」に限定して検討することを挙げた。【ライター 設楽幸雄】
新薬をめぐる状況について報告書骨子案は、欧米で承認されていながら国内では未承認の医薬品があるドラッグ・ラグが増加傾向で、日本では承認をとらないドラッグ・ロスが発生する懸念もあるとした。頻回の見直しによる薬価制度の予見性の問題や薬価引き下げによる成長率の低迷など日本市場の魅力低下が一因とみる。
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