【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■10万床を超えた地域包括ケア病床
地域包括ケア病床は2014年度改定で新設されてから約9年が経過し、ついに届出病床数が10万床を超えた=グラフ1=。
2,700を超える病院が地ケアを持つ時代になり、診療報酬改定で院内転棟のルールなどが変わると、地域での連携などに大きな影響を及ぼすようになっている。
病床機能報告(21年度報告)で地域包括ケア病棟入院料を算定している病棟について入棟経路を見ると、院内転棟が5割弱、自宅からが4割弱となっていた=グラフ2=。
院内転棟の割合について、総病床数(病床機能報告対象の病床。精神病床等は含まない)ごとに比較した=グラフ3=。99床以下は院内転棟割合の低い病棟が多い。ただし99床以下には複数病棟を持たないケースもあり、そもそも転棟がない所も含まれる点は留意すべきである。一方、200床を超えると院内転棟割合が6割を超える所が過半数を占める。ただし400床以上で6割超えは少ない。これは20年度改定の減算規定が少なからず影響しているものと思われる。
■院内転棟割合を左右する診療科構成
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次回配信は3月15日5:00を予定しています
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