初の国産コロナ経口治療薬ゾコーバ錠の薬価算定と薬価基準収載後の市場拡大再算定について、厚生労働省は15日、対応の考え方を中央社会保険医療協議会の薬価専門部会と総会に提示し、了承された。市場拡大再算定の特例の適用は年間市場規模1,000億円超とし、引き下げ率の上限は、予測販売額により影響が異なるとして、現行通りとすることも含め、薬価収載時に改めて中医協で検討する。【ライター 設楽幸雄】
ゾコーバ錠の薬価算定の在り方については、前回の中医協・薬価専門部会でのヒアリングで、製薬業界は、市場拡大再算定の適用対象を、厚労省案の市場規模1,000億円超ではなく、1,500億円超とすること、また、再算定による引き下げ率で設定されている上限については、中医協の大半が撤廃を含めて見直すべきとの意見であったのに対し、見直すべきでないとしていた。
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