財務省の諮問機関「財政制度等審議会」の分科会が7日開かれ、財務省は、2023年度に予定されている「中間年」の薬価改定について、見直しの対象品目を限定しない「完全実施」の実現を求めた。【兼松昭夫】
23年度に予定されている薬価改定は、21年度に続き2回目の中間年改定に当たり、中央社会保険医療協議会で枠組みを議論している。中医協の薬価専門部会が10月26日に行った関係団体へのヒアリングでは、薬価と市場価格の乖離が著しく大きい品目のみを対象にするなど限定的な実施を求める意見が相次いだ。
財政審の財政制度分科会はこの日、23年度の政府予算案の編成に向けて医療や介護など社会保障を議論し、財務省は、そのうち医療の論点として、▽医療保険の負担の在り方▽医療費の在り方▽医療提供体制-を挙げた。
薬価の毎年改定の完全実施は、
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