厚生労働省は28日、75歳以上が対象の後期高齢者医療制度で高所得者が支払う保険料の年間の上限額の引き上げを社会保障審議会・医療保険部会に提案した。高齢者の世代内で能力に応じた負担を強化するためで、一定の収入がある高齢者の負担増に強い反対意見は出なかった。部会では年末に取りまとめを行う。【松村秀士】
同制度の保険料は、被保険者全員が負担する「均等割」と、所得に応じて負担する「所得割」を半分ずつ賦課しているが、年間の保険料に賦課限度額(上限)を設けている。給付と保険料負担のバランスを失えば、被保険者の納付意識に悪影響を及ぼす可能性などがあるため。
賦課限度額は、制度施行の2008年度には50万円だったが、
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