【国際医療福祉大学大学院 医療福祉経営専攻 教授 石山麗子】
厚生労働省からケアプランデータ連携システムに関する事務連絡が発出された(介護保険最新情報Vol.1096)。それによれば、システムの活用によりケアプランデータの連携が進み、事業所には大きなメリットがあるとのキャッチフレーズである。2023年4月から運用開始となるこのシステム、本当に効果はあるのだろうか。
ケアプランデータ連携システムは、すでに一部地域で活用されている利用者の状態に関する情報をやりとりするICT連携とは異なる=図=。 (残り2257字 / 全2652字) 次回配信は12月ごろを予定しています
システムの名称通り、取り扱う情報はケアプランである。念のためケアプラン帳票について確認しよう。ケアプランには1~7表がある。ケアプランデータ連携システムの取り扱い範囲は、ケアプラン1.2.6.7各表である=表1=。
対象となる様式を聞いたときに多くの方は、3表が対象外であることに疑問を抱くだろう。なぜなら
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