厚生労働省は16日、「社会保障を支える人材の確保」をテーマとした2022年版厚生労働白書をまとめた。医療では、「医師の全体数は増加しているが地域偏在が残る」とし、主治医チーム制などで女性小児科医師サポートの取り組みを進める福岡大筑紫病院の取り組みをコラムで紹介した。【ライター 設楽幸雄】
白書は、少子高齢化の進展により現役世代が急減していく中で、医療・福祉サービスを支える人材の確保に関して、今後の対応の方向性をまとめた。
医師については、これまでの取り組みにより、▽医学部臨時定員の増加により全国レベルでは医師数は過去最大規模に増加▽地域枠など臨時定員の増加により35歳未満の若手医師が医師少数都道府県で増加▽臨床研修医の採用数は大都市部以外の41道県で増加傾向▽全診療科の医師数は増加傾向にあるが産婦人科・外科の医師数は横ばい▽医師の全体数は増加しているが地域偏在が残る▽女性医師の割合は年齢階級が高くなるほど低く、就業率は30歳代後半で最低値となるM字カーブ-などと整理。
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