厚生労働省の「第8次医療計画等に関する検討会」は20日、外来医療の提供体制の議論を一巡させ、外来機能報告で集めたデータを都道府県だけでなく、国も公表することを決めた。各都道府県が運用する医療機能情報提供制度(医療情報ネット)に外来機能報告のデータを組み込んで、地域の医療機関がどのような医療を行っているか「見える化」すべきだという意見もあり、一般向けの情報提供の枠組みを引き続き検討する。【兼松昭夫】
医療情報ネットは、病院や診療所が毎年報告する診療科目、診療日、診療時間などの「医療機能情報」を都道府県が一般向けに分かりやすく提供する仕組み。2007年4月に運用が始まった。
地域ごとの「紹介受診重点医療機関」に該当する場合は都道府県への報告を新たに求め、医療情報ネットで公表することになっている。ただ、厚労省はこの日、紹介受診重点医療機関の院名だけでなく、医療機関ごとの機能や役割の情報を分かりやすく提供する必要があるという認識を示した。患者が受診先を選択しやすくするため。
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