厚生労働省は、医薬品・医療機器等安全性情報(No.392)を公表した。合成副腎皮質ホルモン剤のリンデロン注2mg(0.4%)の副作用に関する経過と処置を取り上げ、医療関係者に注意を促している。【新井哉】
同剤を巡っては、2022年5月に医薬品の使用上の注意の改訂を指示し、「重要な基本的注意」に、褐色細胞腫の合併を認識していなかった状態でベタメタゾン製剤(注射剤)を投与した際に褐色細胞腫クリーゼを発現したとの報告があることや、投与後に著明な血圧上昇、頭痛、動悸などが認められた場合は、褐色細胞腫クリーゼの発現を考慮した上で適切な処置を行うことを追記していた。
18年4月から21年3月までの副作用報告で、因果関係が否定できない症例が1例(死亡例はなし)あった。リンデロン注2mg(0.4%)の過去1年間の推定使用患者数は、約63万5,000人となっている。
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