【株式会社メディチュア 代表取締役 渡辺優】
■制度として成熟したDPC/PDPS
DPC/PDPS(以下、DPC制度)は2003年4月に特定機能病院を対象に急性期入院医療の1日当たり包括払い制度としてスタートした(試行は1998年11月から)。開始から19年が経過し、DPC制度に参加する病院は1,764病院(大学病院本院群82病院、DPC特定病院群181病院、DPC標準病院群1,501病院)に達した。
制度導入当初は病床規模の大きい病院の比率が高かった=グラフ1=。中小病院において、診療録管理体制加算の届け出や様式1等のDPCデータ作成など、データ提出の体制整備は重荷だったためと思われる。10年度以降は大病院での届け出が一通り落ち着いたこともあり、200床未満の届け出の比率が高くなっている。中小病院のDPC制度への参加ハードルが下がったのは、診療報酬改定で病床規模・入院料によってデータ提出の義務化範囲が拡大されたことも、その要因の一つと考えている。
グラフ1 DPC制度参加年度別 病床規模割合推移
DPC公開データ(2020年度実績)を基に作成
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次回配信は5月25日5:00を予定しています
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