電子カルテを導入している4,000余りの病院の約半数が、作成したバックアップデータの漏洩対策を行っていないとする調査結果を、厚生労働省が明らかにした。また、サイバー攻撃と自然災害などの同時被災を回避する方法でバックアップデータを保管していない病院が半数超あったことも分かった。【松村秀士】
調査は、1月27日-2月14日と3月8-24日に8,252病院を対象に実施。6,216施設から回答を得た。
それによると、回答した病院の64.7%(4,020施設)が電子カルテを使用しており、うち95.9%がそのバックアップデータを作成していた。また、80.7%が最新のものだけでなく、その前にバックアップしたデータも保存する「世代管理」を行っていた。
一方、電子カルテを導入している病院の47.6%がバックアップデータの漏洩対策を講じていないほか、52.5%がサイバー攻撃と自然災害などの同時被災を避ける方法でバックアップデータを保管していなかった。
■VPN装置への利用記録、約6割が定期検査行わず
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