中央社会保険医療協議会は23日の総会で、抗がん剤「エンハーツ」(トラスツズマブデルクステカン、第一三共)の費用対効果評価案を了承した。ICER(増分費用効果比)が750万円以上となり、新薬収載時に算定された有用性加算5%部分が3割以上引き下げられる。現行薬価16万5,074円から、2,358円以上の引き下げとなる。【ライター 設楽幸雄】
エンハーツは、「化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能または再発乳癌」の効能で、2020年5月に薬価収載となり、ピーク時市場規模が100億円以上の129億円だったことから、費用対効果評価の対象とされた。
また、同年9月に、効能追加で「がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の胃癌」が承認され、これも費用対効果評価の対象となった。
(残り812字 / 全1155字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】